2015年10月号の「ささき歯科クリニックだより」に掲載されている一部分をご紹介いたします。
今後も発行していきますので、ぜひご覧になってください。
病院の検査といえば血液検査や尿検査が一般的ですが、それに加えて「唾液」を検体にして病気の発症や程度を判断する画期的な診断方法が世界中で研究されています。
慶応義塾大学とUCLA歯学部の共同研究では「口腔がん・すい臓がん・乳がんの患者の唾液を分析して、健常者と有意差があった57種類の代謝物質の特定に成功した。
これによりすい臓がんで99%、乳がんで95%、口腔がんで80%の検出感度で診断可能」と発表しました。
また世界的な科学学術誌のサイエンスでも、口腔がんと頭頸部がん患者の唾液と血液からヒトパピローマウイルス遺伝子などの腫瘍DNAが検出されたと報告されました。
現在、日本では、むし歯や歯周病の他に、口腔白板症・口腔がん・2型糖尿病・ダウン症・多発性硬化症・心理ストレス・疲労症候群などの診断に応用されています。